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リピート率80%超えを目指す!お客様が喜んで「次回予約」する魔法の伝え方

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「お客様に次回予約をおすすめしても、なかなか定着しない…」
「断られるのが怖くて、つい声をかけるのをためらってしまう」

多くのサロンオーナー様が抱えるこの悩み。実は、ほんの少し伝え方を変えるだけで、お客様が自ら「次の予約、お願いします!」と言ってくれるようになります。

押し売りではなく、お客様にとっての「うれしい特典」として提案すること。

この記事では、明日からすぐに使える具体的な会話例を交えながら、お客様とサロンの双方にとってプラスになる、次世代のリピート戦略をご紹介します。


1. お客様が思わず予約したくなる「4つの特典」の伝え方

重要なのは、サロンの都合ではなく、「お客様が次に来ることで得られる未来のメリット」を具体的にイメージさせてあげることです。

特典① 『最高の状態』を約束する「計画ケア」

多くのお客様は、自分の髪や肌に最適なメンテナンス周期を知りません。そこをプロとして導いてあげることで、次回予約は「営業」から「価値ある提案」に変わります。

NG例:「次は1ヶ月後くらいにまた来てくださいね」
OK例:「今回染めたカラーは、ちょうど1ヶ月後くらいに根元が伸びて、少し気になり始める頃です。その直前の〇月△日にメンテナンスさせていただくと、いつでも一番きれいな状態をキープできますよ。いかがなさいますか?」

このように伝えることで、お客様は「自分のことを考えてくれている」と感じ、プロからの「美の計画書」として前向きに予約を検討してくれます。

特典② 『未来の安心』をプレゼントする「優先予約」

特に平日夜や土日など、人気の時間帯はすぐに予約が埋まってしまうもの。その事実を伝え、「お客様のために席を確保しておきます」というスタンスで提案しましょう。

NG例: 「次回の予約、どうされますか?」
OK例:「特に土曜の午前中は予約が埋まりやすいので、もしよろしければ、今日と同じ曜日・時間で仮押さえしておきましょうか? もちろん、ご都合が悪くなった場合は、LINEやお電話でいつでも変更できますのでご安心ください」

ポイントは「仮押さえ」「変更可能」という言葉。これにより、お客様は「先の予定はわからない…」という心理的なハードルが下がり、安心して予約を入れられます。

特典③ 『ちょっとした特別感』を演出する「限定サービス」

ささやかなプレゼントは、予約への最後の一押しとして非常に効果的です。大切なのは「誰にでも」ではなく「予約してくれたあなただけ」という特別感です。

  • 集中トリートメントをサービス
  • ヘッドスパを5分延長
  • 前髪カットや眉カットを無料に
  • 次回会計から500円オフ

OK例:「もし本日、次回予約を入れていただくと、感謝の気持ちを込めて、こちらの集中トリートメントをサービスさせていただきますが、いかがでしょうか?」

「本日限定」「予約者限定」といった言葉を添えることで、お客様は「今予約した方がお得だ」と感じ、行動するきっかけが生まれます。

特典④ 『美容習慣』を支える「生涯パートナーシップ」

定期的な来店は、お客様の美しさを長期的にサポートする「習慣づくり」でもあります。施術者として、お客様の美のパートナーになるという視点で関わることが、揺るぎないファン化につながります。

OK例:「定期的なケアを続けることで、髪質そのものが扱いやすくなっていきます。一緒に理想のツヤ髪を育てていきましょう。 次のステップとして、2ヶ月後には髪質改善の〇〇を試してみませんか?」

その場限りの関係ではなく、未来を見据えた提案をすることで、お客様は「この人に任せたい」という強い信頼感を抱いてくれるようになります。


2. 【重要】提案する際に心がけたい3つの注意点

この戦略の効果を最大化するため、以下の点には注意しましょう。

  1. 無理強いは絶対にNG
    お客様が少しでも迷っている様子なら、深追いは禁物です。「また気になった時にいつでもご連絡くださいね」と笑顔で引くことで、良好な関係を保てます。
  2. 予約変更の柔軟性を伝える
    「変更はいつでも可能ですので」という一言を添えるだけで、お客様の心理的負担は大きく軽減されます。
  3. 割引の乱発は避ける
    割引だけに頼ると、割引がなければ来店しない顧客層を集めてしまう可能性があります。あくまで技術や提案を主軸に置き、特典は「きっかけ」として活用しましょう。

まとめ|「また来よう」を「来るのが当たり前」に変えるために

次回予約の提案は、単なる売上確保の手段ではありません。
お客様一人ひとりの「美の未来」を一緒に考え、最高の状態を維持するための最適なプランを提示する、プロフェッショナルな付加価値サービスです。

大事なのは、サロンの都合を押し付けるのではなく、お客様にとっての「安心」と「お得」を具体的に伝えてあげること。

ぜひ明日から、「次もこのタイミングでケアすると、さらに綺麗が続きますよ」という一言を添えてみてください。その言葉がお客様の心に響けば、自然とリピート率は向上し、サロンは安定した成長軌道に乗るはずです。

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