「料金改定をどう伝えればいいのか…」
「お客さんに嫌な思いをさせたくない…」
美容室で料金改定(値上げ)を行う際、多くのサロンオーナーやスタッフが悩むのが“伝え方”です。
実は、値上げは伝え方ひとつで印象が大きく変わります。
うまく説明できれば「これからもお願いします!」と逆に信頼が深まることも少なくありません。
今回は、現場ですぐ使える値上げ時の接客トーク集を具体例つきでご紹介します。
なぜ値上げ時の伝え方が重要なのか?
価格改定は、お客さんにとって「サービスの価値を再確認する瞬間」でもあります。
そのため説明が不足していると、
- 「急に高くなった…」
- 「前よりお得感がなくなった…」
- 「だったら他のサロンも検討しようかな…」
と感じさせてしまうリスクがあります。
逆に、しっかり背景や理由を伝えられれば、納得感と安心感を持って継続してもらいやすくなります。
値上げ時に使える接客トーク例
① 技術・サービス向上を理由にするパターン
「常に新しい技術や薬剤を導入し、より髪に優しく仕上げられるよう努めております。そのため、今回少しだけ料金を見直させていただきました。今後も安心してお任せいただけるよう努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
ポイント: 投資・向上のための値上げであることを伝え、安心感を与えます。
② 安心・安全の品質維持を理由にするパターン
「薬剤や設備の品質を保つために、厳選した材料を使わせていただいております。より安全にご満足いただくため、今回一部価格を改定させていただきました。」
ポイント: お客さんの健康や安全を優先している姿勢を示します。
③ スタッフ育成・人材確保を理由にするパターン
「今後も技術レベルを高く維持し、スタッフの研修や育成に力を入れてまいります。そのために料金を一部改定させていただく形を取りました。」
ポイント: 高い技術提供の裏側に努力があることを伝えます。
④ 継続利用のお客さんへの感謝を添えるパターン
「いつもご利用いただきありがとうございます。引き続きご満足いただけるよう努力いたします。今回の料金改定についても、ご理解いただけましたら幸いです。」
ポイント: 感謝の気持ちをしっかり伝えるだけでも印象が大きく変わります。
⑤ 事前告知後の当日トーク例
「先日お伝えしていた通り、本日より新料金となります。引き続き責任を持って担当させていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
ポイント: 事前告知していた場合は、簡潔に確認とフォローを入れるのが◎。
値上げ後も安心して通ってもらうためのコツ
- 値上げ告知は最低でも1~2ヶ月前に行う
- ホームページ・LINE・店内POPでも丁寧に周知する
- 当日は淡々と、でも誠実に説明する
- 特典やフォロー施策(ポイント付与・次回来店特典など)も検討する
まとめ|値上げは伝え方で信頼を深めるチャンス
値上げは「言いづらいこと」と感じがちですが、実はサロンの想いを伝える良い機会でもあります。
お客さんは、きちんと説明されれば納得してくれるケースがほとんどです。
今回の接客トーク例を参考に、ぜひ現場でのコミュニケーションに活用してみてください。