「カウンセリングでお客さんの本音が聞き出せない…」
「希望通りに仕上げたのに、なぜか満足してもらえない…」
こんな悩みは、美容師なら誰もが一度は経験するものです。
実は、仕上がり以上に“信頼関係”を左右するのがカウンセリング。
お客さんが「またお願いしたい」と感じるかどうかは、最初のカウンセリングにかかっているといっても過言ではありません。
この記事では、リピート率アップに直結するカウンセリングの極意を5つのポイントに分けてご紹介します。
なぜ美容室のカウンセリングが重要なのか?
カウンセリングは単なる事前確認ではありません。
それは、お客さんとの“信頼構築の入り口”であり、理想のスタイルを一緒に描く時間でもあります。
しっかりとしたカウンセリングができていれば:
- 仕上がりの満足度が上がる
- クレームや手直しのリスクが減る
- 「わかってくれる人」と感じてもらい、指名・リピートにつながる
つまり、カウンセリングの質がリピート率と売上に直結するのです。
カウンセリングの極意|現場で使える5つのコツ
① 「何に悩んでいるか」ではなく「どうなりたいか」を聞く
多くの美容師が「お悩みはありますか?」と聞きがちですが、それだけでは不十分です。
代わりにこう聞いてみましょう:
「もし時間や予算が自由だったら、どんな髪型にしたいですか?」
この質問は、お客さんの本音や理想像を引き出すきっかけになります。
② お客さんの言葉を“オウム返し”で確認する
希望をそのまま鵜呑みにせず、必ず「こういう感じで合ってますか?」と確認を入れましょう。
たとえば「軽くしたい」と言われた場合でも、「毛量を減らしたいのか、見た目を軽くしたいのか」で対応は変わります。
すれ違いを防ぐには、お客さんの言葉を一度“自分の言葉で繰り返す”ことが大切です。
③ 鏡の前だけで話さない
椅子に座った状態で鏡越しに話すと、どうしても心理的距離ができます。
最初の数分は、目線を合わせて横に座る or 鏡を避けて話すだけでも、ぐっと信頼感が高まります。
④ 写真・画像をうまく使う
言葉だけでは伝わらないニュアンスも多いもの。
スタイルブックやインスタの写真などを一緒に見ながら話すことで、完成イメージのズレを防ぎやすくなります。
⑤ 最後に「今日のゴール」を共有する
カウンセリングの締めに、こう伝えてみましょう:
「今日は“まとまりやすさとやわらかさ”をテーマに整えていきますね」
これがあると、お客さんは「わかってくれてる」と安心できます。
この“一言のまとめ”が満足度を左右することも少なくありません。
まとめ|カウンセリング力は“信頼を育てる技術”
美容師としての技術がいくら高くても、お客さんとの信頼がなければ、その魅力は十分に伝わりません。
だからこそ、カウンセリングは接客の中でもっとも重要な「技術」だと考えましょう。
今回ご紹介した5つの極意を取り入れれば、自然とお客さんの表情が変わり、リピートや紹介も増えていきます。
「あの人、話しやすいしわかってくれる」
そんな信頼を築ける美容師を目指して、ぜひ今日からカウンセリングの見直しをしてみてください。