「うちは技術が良いのに、お客さんが増えない…」
これは多くの美容室経営者が抱える、共通の悩みです。
あなたのサロンでも、そんなことはありませんか?
確かに、カットが上手い、カラーの技術が高い、丁寧な接客ができる…
それは素晴らしいことです。
ですが、「技術が良い=繁盛する」とは限らないのが現実です。
今回は、なぜ“技術だけでは売れない”のか、
そしてそこにどんな改善ポイントがあるのかを、
サロン経営の視点から具体的にお伝えします。
なぜ技術が良くても売れないのか?
お客さんの立場で考えてみましょう。
世の中には「上手な美容師さん」がたくさんいます。
Instagramを開けば、魅力的なヘアスタイルの写真が次々に出てきます。
ホットペッパーを見れば、「カットが上手い」と書かれた口コミが溢れています。
つまり、今の時代は、技術の良さだけでは差別化になりにくいのです。
あなたがどれだけ上手くても、「上手い人の中の一人」で終わってしまう。
これが、技術だけではお客さんが増えない大きな理由のひとつです。
お客さんが「また来たい」と思う理由とは?
ここで考えてほしいのが、
お客さんが「またこのサロンに来たい」と思う瞬間です。
それは、“技術の良さ”だけではなく、
- 自分の悩みをちゃんと聞いてくれた
- 施術中の会話が心地よかった
- 今後の髪型の提案が具体的だった
- 自分のことを覚えてくれていた
こういった、「気遣い」や「提案力」や「安心感」なのです。
つまり、“体験価値”や“接触の質”がリピートのカギになります。
技術を活かす「伝え方」が勝負を分ける
ここで重要なのが、「伝え方」の力です。
たとえば──
❌「今日はスッキリするように切っておきました」
⬇️
✅「今回は湿気の季節に入る前に広がらないように量を調整しておいたので、まとまりやすいと思いますよ」
このように、「どうしてそうしたのか」「次にどうなるのか」を伝えるだけで、
お客さんの満足度は大きく変わります。
また、こんな一言もおすすめです。
- 「来月あたりに紫外線が強くなってきますので、少しトーンを抑えたカラーをしておくと持ちが良くなりますよ」
- 「前回の仕上がりをベースに、今日のスタイルは夏に向けた軽さを意識しています」
こういった言葉は、技術の裏にある“価値”を伝える魔法のツールです。
「伝える力」=売れる力
売れている美容師や繁盛しているサロンは、例外なく「伝えるのが上手」です。
自分たちがやっていることの意味を
お客さんにわかりやすく、納得できるように説明している。
その結果、信頼が積み上がり、
「この人に任せたい」と思ってもらえるのです。
まとめ:技術 × 伝え方 × 体験が“選ばれるサロン”をつくる
技術はとても大切です。
でも、それだけでは選ばれ続けることはできません。
技術に“伝え方”と“体験の設計”を掛け合わせることで、
あなたのサロンは確実に「また来たい場所」へと変わっていきます。
今日からできることは、施術の一言ひとことを丁寧に伝えること。
お客さんの未来を想像しながら、
その人に合った言葉で価値を届けてみてください。
\技術があるあなたなら、きっともっと伸びる/
そのための“言葉の力”、ぜひ意識してみてくださいね。