売上・利益アップ

【美容室経営】客単価アップは今すぐ取り組むべき!売上を守るための実践的アプローチ

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今回も前回に続き、「客単価アップ」についてお話しします。

時代の変化とともに、美容室の経営環境は大きく変わってきました。
だからこそ今、「どうやって客単価を上げるか?」という視点は、避けて通れない重要なテーマなのです。


広告に頼れた時代はもう終わり

かつて私は、広告費5万円程度で月400名以上の新規客を集客したことがあります。

ですが、それは20年以上前の話。今同じことをやろうとしても、現実的にはかなり難しいでしょう。

材料費・光熱費・消耗品の高騰、
最低賃金の上昇、それに伴う人件費の圧迫――
経営者としての負担は年々増しているのが現状です。


今こそ「客単価アップ」が必要な理由

もちろん、「客数」と「客単価」の両方は重要です。

しかし、今は昔のように広告を出せば大量にお客様が来る時代ではありません。
だからこそ、“今来てくれているお客様1人あたりの単価”を高めることが、安定経営への近道になるのです。


客単価アップの方法①:料金自体を見直す

多くのサロン経営者が「値上げ=客離れ」と考え、踏み出せずにいます。

ですが、料金を上げるには段階があります。いきなりすべてを変える必要はありません。

✔ ステップ1:まずは「新規客」の料金から

新規のお客様は、以前の価格を知りません。
だからこそ、新規料金を上げることは、客離れのリスクがゼロです。

新規の単価を上げれば、全体の客単価も自然に上がっていくというメリットがあります。

✔ ステップ2:あまり出ないメニューの価格を調整

利用頻度の低いメニューの価格を上げても、多くのお客様は気づきません。

影響が小さく、リスクの少ない単価アップ戦略です。


客単価アップの方法②:料金設定の「根拠」を持つ

「周りのサロンに合わせた」「なんとなく決めた」――
このような料金設定をしていませんか?

これからの時代、価格に“説明できる理由”があることが非常に重要になります。

✔ 適切な料金設定の考え方:

  • 利益が出る価格かどうか?
  • 施術時間と利益が見合っているか?
  • 材料費・人件費などのコストを加味しているか?

「売れる価格」ではなく「経営が続く価格」を基準に、料金を見直しましょう。


まとめ|段階的な客単価アップで、強い経営基盤を

これからのサロン経営において、客単価の見直しは“待ったなし”の課題です。

とはいえ、焦って一気に料金を上げるのではなく、

  • 新規客から価格改定
  • あまり出ないメニューの調整
  • 根拠ある価格設定への切り替え

このように、段階的かつ戦略的に取り組めば、既存のお客様に影響を与えずに単価アップは可能です。

「価格を上げること=悪」ではなく、「価値に見合った価格を提案すること」こそが、お客様の信頼にもつながります。

ぜひ、今日から料金表を見直す第一歩を踏み出してみてください。

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