美容室経営をしていて「もっと収入を増やしたい」と思ったとき、
多くの方が「客数を増やそう」「もっと働こう」と考えるかもしれません。
でも、私は効率よく収入・利益を増やしたいなら、まずは“単価アップ”から着手すべきだと常に伝えています。
特にひとりサロンやスタッフが少ないサロンの場合、時間=売上の世界です。
だからこそ、1回の施術で得られる単価を高めることが、最短で利益を伸ばす鍵になるのです。
「高単価メニューは売れない」は思い込み
「高単価メニューって本当に売れるの?」「単価を上げたらお客さんが離れそう…」
こんな不安の声をよく聞きます。
ですが、実際にはカラー+カット+トリートメントで17,000円〜18,000円くらいは、普通に出してもらえます。
これは、都心の高級サロンだけではなく、地域密着型のサロンでも十分実現可能な価格帯です。
日常生活でも人は「価値あるもの」にはお金を出している
思い出してみてください。
- 洋服を2〜3万円かけて買った
- ちょっと贅沢なレストランで1万円以上支払った
- 10万円以上の家電や家具を購入した
- 旅行、車、住宅など、何十万円〜何千万円の出費をしている
たとえ一括で支払えなくても、分割やローンを組んででも人は買います。
なぜそんな大金を支払うのか?
それは「その商品や体験に価値を感じたから」です。
高単価メニューが売れないのは「価格」ではなく「価値の伝え方」の問題
お客様は金額の“高い・安い”で判断しているのではありません。
「その価格に見合った価値があるかどうか」を見ているのです。
つまり、高単価メニューが売れない原因は、“価格”ではなく“価値が伝わっていない”ということ。
商品やサービスが良いのに売れない理由は、その魅力がちゃんと伝わっていないからです。
・そのメニューを受けるとどうなれるのか?
・どんな悩みが解消されるのか?
・どんな未来が待っているのか?
これらをしっかりと言語化し、伝える必要があります。
高単価でも「欲しい」と思ってもらえる価値の伝え方
✔ 例)トリートメントメニューの場合
- Before→Afterの写真で艶感を明確に伝える
- 「髪を褒められるようになった」といったお客様の声を掲載
- 「3週間後もまとまりが違う」といった持続性を強調
✔ 例)ヘッドスパの場合
- 「寝つきが良くなった」「肩こりが楽になった」と体感価値を言葉にする
- 動画や画像で“癒しの空間”をビジュアル化
- 「30代から頭皮ケアは始める時代」など啓蒙的メッセージも有効
お客様は、メニューの「名前」や「工程」ではなく、“自分がどうなれるか”に価値を感じて支払うのです。
まとめ|価格ではなく「価値」で選ばれるサロンに
高単価メニューを導入することで、あなたの時間単価も上がり、より少ない労働時間で大きな収益が得られるようになります。
価格で勝負するのではなく、価値を伝えて選ばれるサロンになりましょう。
2万円、3万円という価格でも、しっかり価値が伝われば人は必ず「欲しい」と思ってくれます。
今一度、ご自身のメニューに込めた価値を整理し、お客様にその価値がしっかりと届くように工夫してみてください。
あなたのサロンが、価値で選ばれる“本物志向”のサロンへと進化していくことを願っています。