経営全般

【確定申告だけじゃない】サロン経営者が「帳簿を正しくつけるべき3つの理由」

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今日は個人事業主の確定申告の締切日。
サロンを経営しているあなたは、もう終わりましたか?

日々のサロンワークで忙しい中、帳簿付けが「面倒くさい…」「できれば避けたい…」と感じている方も多いはず。

しかし、帳簿付けは単なる確定申告のための義務作業ではありません。

実は、経営者として成功するために欠かせない“武器”にもなるんです。


理由①|節税のために「青色申告」は必須

帳簿をきちんとつける一番のメリットは、税制優遇を受けるためです。

青色申告を行うことで、最大65万円の特別控除が適用され、節税効果が大きくなります。

ただし、この特典を受けるには、帳簿を一定の水準で記録・保存しておく必要があります。

「ざっくりとした数字だけでなんとなくやっている…」という方は要注意。

節税できるチャンスを、自ら捨ててしまっているかもしれません。


理由②|資金調達・融資で有利になる

将来、サロンの拡張や設備投資、運転資金の補填のために、融資が必要になる場面は必ずあります

そのとき、最も大切なのは「数字に強い経営者かどうか」という信頼性。

しっかりと記帳された帳簿と、それに基づく財務諸表(決算書・貸借対照表など)があれば、

  • 金融機関からの信頼を獲得
  • 融資審査がスムーズに
  • 金利や返済条件が有利になる可能性も

逆に帳簿があいまいだったり、数字が曖昧だったりすると、「この人は経営が不安定かも…」と見られてしまいます。


理由③|経営判断のための“羅針盤”になる

そして何より大切なのが、経営状況を自分自身が正確に把握することです。

・月々の利益はどれくらい?
・固定費は高すぎないか?
・原価率や来店数、客単価はどの程度?
・キャッシュフローは健全か?

これらを正しく把握できていないと、改善点も見つからず、戦略の打ちようがありません。

帳簿付けは、経営の健康診断のようなもの。
毎月データを残すことで、過去の傾向・現在の状況・未来への改善点が明確になります。


帳簿=面倒、ではなく「未来の売上を伸ばす道具」

「帳簿=税金対策」と考えている方も多いですが、それだけでは非常にもったいない。

帳簿をつけることは、

  • 節税につながる
  • 融資を有利にする
  • 経営改善のヒントをくれる

という、サロン経営における“3本柱の役割”を担っています。

「売上が伸びない」「利益が残らない」「次の打ち手が見えない」と悩んでいるなら、まず帳簿をきちんとつけることから始めてみましょう。


まとめ|数字を制する者が経営を制す

美容師は「技術職」ですが、経営者は「数字のプロ」でもなければなりません。

今の経営状態を正しく知ることこそが、売上アップや経費削減の第一歩です。

面倒に感じる帳簿付けも、「未来の自分を助ける最強ツール」として考え方を変えてみましょう。

今日からできることとして、まずは毎日の売上・経費だけでもこまめに記録する習慣を始めてみてください。

それが、未来の成長に直結する“経営者としての一歩”になります。

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