今日は個人事業主の確定申告の締切日。
サロンを経営しているあなたは、もう終わりましたか?
日々のサロンワークで忙しい中、帳簿付けが「面倒くさい…」「できれば避けたい…」と感じている方も多いはず。
しかし、帳簿付けは単なる確定申告のための義務作業ではありません。
実は、経営者として成功するために欠かせない“武器”にもなるんです。
理由①|節税のために「青色申告」は必須
帳簿をきちんとつける一番のメリットは、税制優遇を受けるためです。
青色申告を行うことで、最大65万円の特別控除が適用され、節税効果が大きくなります。
ただし、この特典を受けるには、帳簿を一定の水準で記録・保存しておく必要があります。
「ざっくりとした数字だけでなんとなくやっている…」という方は要注意。
節税できるチャンスを、自ら捨ててしまっているかもしれません。
理由②|資金調達・融資で有利になる
将来、サロンの拡張や設備投資、運転資金の補填のために、融資が必要になる場面は必ずあります。
そのとき、最も大切なのは「数字に強い経営者かどうか」という信頼性。
しっかりと記帳された帳簿と、それに基づく財務諸表(決算書・貸借対照表など)があれば、
- 金融機関からの信頼を獲得
- 融資審査がスムーズに
- 金利や返済条件が有利になる可能性も
逆に帳簿があいまいだったり、数字が曖昧だったりすると、「この人は経営が不安定かも…」と見られてしまいます。
理由③|経営判断のための“羅針盤”になる
そして何より大切なのが、経営状況を自分自身が正確に把握することです。
・月々の利益はどれくらい?
・固定費は高すぎないか?
・原価率や来店数、客単価はどの程度?
・キャッシュフローは健全か?
これらを正しく把握できていないと、改善点も見つからず、戦略の打ちようがありません。
帳簿付けは、経営の健康診断のようなもの。
毎月データを残すことで、過去の傾向・現在の状況・未来への改善点が明確になります。
帳簿=面倒、ではなく「未来の売上を伸ばす道具」
「帳簿=税金対策」と考えている方も多いですが、それだけでは非常にもったいない。
帳簿をつけることは、
- 節税につながる
- 融資を有利にする
- 経営改善のヒントをくれる
という、サロン経営における“3本柱の役割”を担っています。
「売上が伸びない」「利益が残らない」「次の打ち手が見えない」と悩んでいるなら、まず帳簿をきちんとつけることから始めてみましょう。
まとめ|数字を制する者が経営を制す
美容師は「技術職」ですが、経営者は「数字のプロ」でもなければなりません。
今の経営状態を正しく知ることこそが、売上アップや経費削減の第一歩です。
面倒に感じる帳簿付けも、「未来の自分を助ける最強ツール」として考え方を変えてみましょう。
今日からできることとして、まずは毎日の売上・経費だけでもこまめに記録する習慣を始めてみてください。
それが、未来の成長に直結する“経営者としての一歩”になります。