美容師であれば、前髪の「1センチ」の違いがいかに重要か、よくわかるはずです。
誰が見ても、左右の前髪の長さが1センチ違えばすぐに気づきますよね。
でも、胸下ロングの毛先が1センチ違っていても…お客さんは気づきません。
今日はこの「たった1センチ」の違いから学べる、“視点を変えるだけで結果が変わる”というお話です。
自分では「差」をつけたつもりでも、お客さんは気づいていない
たとえば、あなたが広告を出しているとします。
「他店との違い」「こだわりの技術」など、しっかり伝えたつもりなのに、なぜか反応が薄い…。
あなたから見れば“前髪1センチ”くらいハッキリした違いのつもりでも、お客さんから見たら“毛先1センチ”にしか見えていない可能性があります。
つまり、伝えたい差が、伝わっていないという状態です。
「ちょっとのズレ」が、1年後には大きな損失になることも
別の例で考えてみましょう。
既存のお客さんの来店周期が、数日だけ延びたとします。
「ちょっと遅れたけど、来てくれたから問題ない」と思いますよね。
でも、1年で見ると…
- 今まで:年5回来店 → 年4回来店
- 売上:20%ダウン
たった数日(毛先の1センチ)のズレが、年間で20%の売上ダウン(前髪の1センチ)になることもあるのです。
逆に「小さな一手」で、大きな成果につながることも
もちろん、この逆のパターンもあります。
たとえば、広告の文章を一文だけ変えたら、売上が何倍にも伸びたという事例も少なくありません。
何を変えたかではなく、“どの視点から見るか”と“どの部分を変えるか”が鍵です。
・お客さんにとって本当に響く言葉は何か?
・差別化ポイントは伝わっているか?
・その「1センチの違い」は、本当に重要なところを見ているか?
「視点」を変えることが、サロン経営の突破口になる
現場にいると、「いつも通り」の感覚に慣れてしまい、細かな変化やズレに気づきにくくなります。
でも、お客さんが感じる“違い”と、あなたが思う“違い”は、必ずしも一致しません。
だからこそ、定期的に次のような視点を持つことが大切です。
- お客さん目線でサービスや広告をチェックする
- 過去の広告との成果の差を分析する
- 来店頻度・単価・満足度の微細な変化を年間で見直す
このように、視点を変えて見るだけで、見えてくる「課題」と「チャンス」があります。
まとめ|たった「1センチ」の見方が、未来の売上を変える
あなたが「ほんの少しの差」だと思っていたことが、お客さんにとっては大きな印象差になっているかもしれません。
そして、気づかないまま放置してしまうと、それは年間数十万円以上の売上差につながることもあります。
逆に、小さな「言葉の変更」「視点の切り替え」「広告の見直し」だけでも、成果は大きく変わる可能性を秘めています。
今日から、あなたの「1センチの差」はどこにあるのか?
その視点でサロンを見直してみてはいかがでしょうか。