技術

巻き方を制する者はスタイルを制す!髪のボリュームと印象を操る「巻き方コントロール」

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今日のテーマは、美容師の永遠の課題とも言える「髪の巻き方のコントロール」についてです。

一見シンプルに見えるこの技術、実は非常に奥が深く、スタイルの印象を左右する重要な要素なのです。

巻き方ひとつで印象が変わる

まず基本となるのが、「巻き方による印象の違い」です。

例えば、内巻きを使えばフェミニンで落ち着いた印象に。
反対に外ハネを取り入れると、キュートでアクティブな雰囲気が演出できます。

このように、巻きの方向や形状ひとつでヘアスタイルの印象は大きく変化するのです。

スタイルを崩す「ボリュームの位置」

スタイリングで注意したいのが、髪のボリュームを出す位置

どれだけキレイに巻いても、ボリュームの位置を間違えるとバランスが崩れ、スタイル全体の印象が不安定になります。

そこで重要なのが、巻き方の特性を理解し、それを的確に活かすことです。

巻き方の種類とその特徴

巻き方にはいくつかのパターンがあります。

  • フォワード巻き(内巻き):女性らしく柔らかな印象。根元にボリュームが出やすい。
  • リバース巻き(外ハネ):シャープで動きのある印象。根元を抑える効果。
  • ツイスト巻き:ねじりの強弱で印象が変化。アクセントに最適。

これらを使い分けることで、ボリュームコントロールや印象操作が可能になります。

毛流れと巻き方の関係

人の頭蓋骨は球体に近く、多くの人はつむじ(一般的にゴールデンポイントと呼ばれる位置)から毛流れが始まっています。

そのため、フォワードで巻けば自然に内巻きに、リバースで巻けば自然に外ハネになります。

さらに、フォワードは根元にボリュームが出て、リバースは根元が抑えられるという特性もあります。

よくある現場の悩み:左右で巻きがズレる問題

ボブのブロー中に「右側は内巻きになるのに、左側がハネてしまう…」といった経験はありませんか?

これは、毛流れと根元のボリュームの差が原因です。

こういった現象も、巻き方の理解があればしっかりコントロールできます。

巻き方を選ぶ基本的な考え方

では、どうやって巻き方を選べばよいのでしょうか?

シンプルな考え方としては、

  • ボリュームを出したいとき → フォワード巻き
  • ボリュームを抑えたいとき → リバース巻き

これが基本です。

顔まわりの巻き方で印象操作

顔周りの巻き方も印象に大きな影響を与えます。

  • 内巻き(アウトカーブ) → 丸く見えて、やわらかく可愛らしい印象
  • 外ハネ(インカーブ) → シャープで小顔効果・引き締め効果

「インカーブの方が小顔に見えるなら、それでOK!」と思いがちですが、

実際はお客様の好みやなりたい印象に合わせて使い分けることが大切です。

最後に:巻き方の理解が技術の幅を広げる

最後にちょっとした問題です。

Q:パーマで襟足、特に耳後ろを抑えたい時は、毛流れに対してフォワード?リバース?

A:正解は「リバース」です!簡単でしたか?(^^)

美容師としての技術は、日々の積み重ねから生まれます。

巻き方の特性を理解し活用することで、スタイルを自在にコントロールできるようになり、
お客様への提案の幅も広がります。

ぜひ、巻く技術をさらに磨いて、現場での引き出しを増やしていきましょう!

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