技術

巻く技術が苦手な美容師さんへ|スタイリングの幅を広げるための考え方

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美容師として日々お客様に向き合う中で、こんな疑問や悩みを抱えたことはありませんか?

  • パーマのワインディングは得意だけど、カールアイロンでうまく巻けない
  • カールアイロンはできるけど、ロールブラシを使ったブロードライがうまくいかない

このように、特定の道具や技術に対して苦手意識を持ってしまうと、スタイリングの幅が狭くなってしまいます。

そこで今回は、「巻く技術」について考え方を整理しながら、さまざまな道具の違いや共通点、活用のヒントをお伝えしていきます。

実はすべての「巻く技術」は基本が同じ

美容室で使われるスタイリング道具は実に多彩です。

  • ワインディング(パーマ)
  • カールアイロン
  • ロールブラシ
  • ホットカーラー

これらは一見バラバラの技術に見えますが、実は基本の考え方は共通しています。

それが「適材適所」という視点です。

例えば、パーマで毛先にワンカールを作るとき、皆さんは自然と「こうすればキレイに仕上がる」という手順や角度を意識して巻いているはずです。

実は、カールアイロンも原理は同じ。
「このカールを作りたい」というイメージを、たまたまパーマではなくアイロンで表現しているだけなんです。

ロールブラシでのスタイリングやカーラーでの巻き方も同様で、角度や配置、熱の当て方など、共通の原則があることに気づけると、どんな道具を使っても応用が利くようになります。

道具ごとの「特性」を理解しよう

もちろん、パーマとアイロンでは仕上がりの質感持ちに違いがあります。

ですが、違いを理解して活かせるようになると、スタイル提案の幅がぐっと広がります。

  • ボリュームを出したい
  • 動きをつけたい
  • 逆におさめたい、まとめたい

こうした要望に対して、「この道具でこう巻けばこの仕上がりになる」という判断ができると、お客様の満足度は大きく上がります。

それは、単なる仕上がりだけでなく、プロとしての信頼や感動にもつながるのです。

マンネリから抜け出すチャンスにも

巻き技術を深く学ぶことは、お客様のためだけでなく、スタイリスト自身の成長や刺激にもなります。

最近はアイロンスタイリングが主流ですが、それだけに頼らずロールブラシやカーラー、パーマ技術まで応用することで、カットや骨格を意識した本質的なスタイル作りができるようになっていきます。

最後に|巻く技術は必ず上達する

もちろん、今日明日でいきなり「巻く技術」をすべてマスターするのは難しいかもしれません。美容師の技術は奥が深いです。

でも、正しい知識と理解、そして継続的な練習があれば、必ず成長できます。

巻く技術に対して苦手意識のある方も、まずは「基本の考え方」に立ち返って、道具の特性を理解し、ぜひ日々のスタイリングに活かしてみてください。

皆さんの技術向上のきっかけになれば嬉しいです。

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