「料金の表記なんて、どれも同じでしょ?」
そう思っている方、もしかすると大きな売上チャンスを逃しているかもしれません。
実は、同じ価格や割引でも「見せ方」ひとつでお客さんの印象や反応がガラリと変わるのです。
今回は、美容室をはじめとしたサービス業で効果的な「料金表記の使い分け方」を、具体例を交えて解説します。
なぜ「料金の表記方法」が売上に影響するのか?
お客さんは、料金を見るときに無意識に「お得感」や「価値」を判断しています。
つまり、「いくら安いか」だけでなく、“どんなふうに安く見えるか”が重要なのです。
これは、心理学でいう「フレーミング効果」を活用したマーケティングのテクニックでもあります。
【例付き】料金表記で反応が変わるケース
ケース①:安価なメニューの場合(例:500円のメニュー)
たとえば、ワンコインのトリートメントメニューを半額にしたとします。このときに…
- 「250円引き」と表示 → 「たったそれだけ?」と感じられやすい
- 「50%OFF!」「半額セール!」と表示 → インパクトがあり「お得に感じる」
おすすめの表記方法:
- 「半額!今だけ250円!」
- 「期間限定!50%OFFで250円!」
つまり、安価なメニューほど、%や“半額”のような表現が効果的です。
ケース②:高額なメニューの場合(例:10,000円のメニュー)
1万円のメニューを半額にする場合はどうでしょう?
- 「50%OFF」と表示 → お得感はあるが金額の実感が湧きにくい
- 「5,000円引き」と表示 → 「5,000円も安くなるんだ!」と直感的に伝わる
おすすめの表記方法:
- 「今なら5,000円OFF!」
- 「通常10,000円 → 今だけ5,000円!」
高額なメニューでは、具体的な金額を明記することで、お得感をしっかり伝えられます。
価格帯に応じた最適な表記方法
価格帯 | 効果的な表記方法 | 理由 |
---|---|---|
安価なメニュー | 「半額」「◯%OFF」「セール価格」 | インパクトが出しやすく、お得感が伝わる |
高額なメニュー | 「◯円引き」「通常◯円→◯円」 | 実際の割引金額がわかりやすく、魅力が伝わる |
美容室の料金表示で売上アップを目指すための3ステップ
- メニューの価格帯を分類する
→ 安価 or 高額かを見極める - 適切な表記方法を使い分ける
→ パーセント表記 or 金額表記 - 実際の反応を見て改善する
→ ABテストのように複数パターンを試す
おわりに|料金の「見せ方」を変えるだけで売上が変わる
値段を変えなくても、表記方法を工夫するだけでお客さんの反応は変わります。
美容室経営においては、メニューの魅力だけでなく「伝え方」も大切な戦略のひとつ。
ぜひ今回ご紹介した方法を参考に、売上アップに直結する価格表示の工夫を取り入れてみてください。